雨天専用 似顔絵ブース開設…小鳥さん 本町市場内で
update 2008/5/20 11:38
観光客の多い函館市元町など西部地区を中心に、路上で似顔絵を描き続けている市内鍛治町在住の画家小鳥時夫さん(58)がこのほど、函館本町市場内(市内本町)に似顔絵を描く専用ブース(奥行き1メートル20センチ、幅1メートル80センチ)を設けた。屋外での制作は天候に左右され、降雨の際は中止を余儀なくされてきたが、雨の日限定で同ブースを使用するという。「雨降りの日でも、あなたの“似顔絵”を描きます」と、屋内での制作活動にも意欲を見せている。
小鳥さんは1979年に東京デザイナー学院アニメーション科卒業後、鷹美術研究所(東京)に入所し、油彩画や水彩画の勉強に励んだ。同時にアニメーション映画などの制作も手掛け、80年の帰函後には、油彩画や水彩画、パステル画など多岐にわたって人物や風景、デッサンなどの制作活動を行ってきた。
似顔絵を手掛けたのは、40歳のころに連日通っていた市内の喫茶店で、来店客の顔を描いたのがきっかけ。当時は気軽な気持ちで描いていたが、周囲から好評だったため、似顔絵中心の制作活動に切り替えた。小鳥さんは「似顔絵を描くようになって、人とのコミュニケーションが弾み、制作も一層楽しくなった」と笑顔を見せる。
屋外の制作現場には、水彩絵の具と画材を持参。絵のサイズは気軽に持ち運びできるようにと、1人用の縦14センチ×横18センチと2人用の同24センチ×同19センチの2種類を用意している。制作時間は一人当たり5―10分。輪郭や目、ほおなどの特徴を短時間でとらえ、そっくりな顔の絵を手際良く仕上げる。
そうした屋外活動では降雨が最大の悩みだっただけに、同ブースの開設を喜ぶ。小鳥さんは「ほとんどが“旅の思い出に”という観光客だが、中には家族や恋人、友人、ペットと一緒の絵を希望する人もいる。遊び心で気軽に来場し、天候がはっきりしないときは、気軽に問い合わせてほしい」と呼び掛けている。1枚1000円(サイズによって一部変更)。時間は午前10時から午後6時まで(日曜日は休館)。問い合わせは同市場事務局までTEL0138・51・5418。
提供 - 函館新聞社
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