米軍が緊急着陸…函館空港

update 2007/3/23 13:02

 22日午前10時50分ごろ、米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が、訓練中に燃料系統のトラブルが発生したため、函館空港に緊急着陸した。男性パイロットにけがはなかった。同基地所属の米軍機は昨年11月にも同空港に緊急着陸したばかり。今回は到着便の時間帯と重なり、滑走路の一時閉鎖を迫られるなど民間航空機にも影響が出た。

 東京航空局函館空港事務所によると、同10時47分、同空港から南南西に約56キロ離れた津軽海峡上空で同機が緊急信号を発信。受信した同空港の管制レーダーが着陸を許可し、同機は同53分、一緒に訓練していたエスコート機は同11時16分に西側滑走路から着陸した。

 トラブルが発生した戦闘機には男性パイロット1人が乗り込んでいた。着陸後は同空港の東側誘導路に駐機している。同事務所によると、機体後方から燃料が漏れ出していたという。この影響で、同空港は同10時53分から約50分間にわたり滑走路を閉鎖した。

 このため、丘珠発函館行きの全日空(ANA)4813便が上空で一時待機し、約40分遅れで到着。折り返し便も約35分遅れて出発し、合わせて72人に影響が出た。

 同基地は緊急着陸の理由について「機体とパイロットの安全確保を最優先するため、最寄りの空港に着陸した」と説明。同基地から派遣された整備士ら8人が同日夜、点検した。

 函館空港への同基地所属の米軍機の緊急着陸は今回で5回目。2004年8月には燃料タンクの不具合、06年11月には照明装置の発火など、機体トラブルを理由とするケースが頻発している。

 今回の事態を受け、道や札幌防衛施設局は22日付で、三沢基地の司令官に対し、原因究明や再発防止を求める申し入れ書を送付した。

提供 - 函館新聞社



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