3年連続減も不当請求は激増…消費生活センター07年度相談件数
update 2008/5/20 11:36
函館市が消費者の苦情、相談に対応するため開設している市消費生活センター(若松町17、棒二森屋7階)の2007年度の相談件数がこのほどまとまった。相談受け付けは前年度よりも665件少ない2229件で、04年の3884件をピークに05年度から3年連続で減少した。半面、有料サイト情報料などの不当請求の相談は激増。市市民課は「相談件数は減っているが、依然として契約、売買に関わる不当請求は後を絶たず、手口も悪質、巧妙化している」と指摘している。
相談件数の減少要因について、同課は04年度に頻発した架空請求事件や振り込め詐欺などが社会問題化したのを契機に、(1)手口や対処法が周知されたこと(2)消費者保護の法整備が進んだこと―が要因と分析している。
07年度の分類別に見た相談件数の概況は、架空請求を主とした「商品一般」の相談が842件から200件ほどに激減したが、一方で、有料サイト情報料の不当請求、電子通信消費料の架空請求など「運輸・通信サービス」の相談が262件から約500件増加している。
内容別の総相談件数は「契約・解約」に関わるのが全体の47・3%に当たる1554件と最多。次いで、業者の販売方法に対するもの906件(27・6%)、価格・料金184件(5・6%)、品質・機能・役務167件(5・1%)と続き、内訳は例年と同じような傾向になった。
市市民課は「賞味期限、食品表示の偽造など消費者問題は近年、広範化、多様化している。架空請求など被害防止や啓発に向け情報を流していきたい」としている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。