子どもらが新種の大豆タマフクラの種まき

update 2008/5/19 12:51

 【北斗】道南限定で今年から栽培が始まった新品種の大豆「タマフクラ」の種まきが18日、北斗市の女性農家が営む農産物直売所「六輪村」(東寺百合子代表、同市大工川48)の畑で行われた。地域の子どもと保護者約50人が参加し、東寺代表らからアドバイスを受け、「元気に育って」と秋の収穫に期待を膨らませながら種をまいた。

 タマフクラは一般の大豆に比べ1・5倍の大きさで、秋が長い道南の気候が栽培環境に最適だという。風味豊かな甘みがあり「粒の大きさとともに味も良い」と道南を代表する特産品化に向けて関係者の期待も大きい。

 種まきは少林寺拳法北斗支部(片桐義雄支部長)の社会貢献活動の一環で、農作業を通じて食育について知識を深めようと昨年に続き六輪村の協力で実現した。

 東寺代表(57)が「この大豆は地域の希望が詰まった貴重なもの。心を込めて種まきをしてほしい」とあいさつ。参加者は3人ずつのグループに分かれ、計3キロのタマフクラを1・5アールの畑にまいた。

 子どもたちは腰をかがめる姿勢が続き「想像以上に疲れる」「食べ物を育てるのは大変だ」と汗をぬぐいながら作業。種まき後には演武を披露し、関係者に感謝を伝えた。

 同支部父母会が用意した豚汁も振る舞われた。父母と一緒に参加した浜分小5年山内泰斗君(10)と同小2年圭佑君(7)は「貴重な大豆の種まきができてうれしい。汗を流したあとのご飯はおいしい」と声を弾ませていた。

 9月上旬に収穫祭を行い、豆腐や納豆などにして試食をする予定。

提供 - 函館新聞社



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