7月のサミット、ロ大統領訪問に現実味 ロシア人墓地の通路舗装
update 2008/5/19 12:51
7月の北海道洞爺湖サミットで、ロシア大統領の函館訪問が極めて現実味を帯びてきた。訪問を想定し、函館市船見町のロシア人墓地では、入り口から奥へ通じる通路をコンクリートブロックで舗装したほか、同市元町のロシア極東大函館校では、サミット前までにロシア文化センターを開設する準備を進めている。
函館市は根室市と胆振管内白老町とともに、サミットでのロシア政府首脳の訪問を道や国に要請。今年2月にはロシア政府のサフォーノフ・オレグ極東連邦管区大統領全権代表が来函し、極東大や旧ロシア領事館などを視察した。表敬訪問を受けた西尾正範市長は全権代表に大統領訪問を重ねて要請し、ロシア政府がメドベージェフ大統領の函館訪問を検討していることに大きな期待を寄せている。
ロシア人墓地は、砂利道だった中央の通路を舗装した。極東大のイリイン・セルゲイ校長によると、在日本ロシア大使館が費用約100万円を負担し整備。入り口部分の幅は約5bで、幅2メートル30センチの通路が約40メートル続いている。イリイン校長は「大統領が訪問する可能性は極めて高く、6月中旬ごろに結論が出る。大統領が訪問できなくても、夫人や政府関係者が必ず訪れるだろう」と語る。
16日には、大阪府枚方市から両親の墓参に訪れた寺井藤三郎さん(98)一家が、墓地を管理する函館ハリストス正教会の馬場登神父とともに通路の完成を喜んだ。
極東大に併設が決まったロシア文化センターの開設準備も進んでいる。昨年6月にプーチン前大統領の提唱で設立された財団「ロシアの世界」が、日本国内で初めて開設する。ロシアの祭りやイベントなどを紹介する刊行物などをそろえ、日ロ文化交流の拠点となる。
函館日ロ親善協会(倉崎六利会長)も14日に開いた総会で、大統領訪問が実現した場合、最大限の協力をすることを確認した。
大統領訪問が実現すると、極東大やロシア人墓地、旧ロシア領事館などを訪問することが予想されている。また、報道関係者も来函することから、世界へ函館を紹介するまたとない好機となる。
提供 - 函館新聞社
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