オンブズマン市民フォーラム・福島矢祭町の根本前町長が講演

update 2008/5/18 16:56

 北海道・東北市民オンブズマンネットワークと道南市民オンブズマンが主催する講演会と市民フォーラムが17日、函館市大森町のサン・リフレ函館で開かれた。講演会には「合併しない宣言」で自立した町づくりを実践してきた、福島県矢祭町の根本良一前町長が登場。町財政立て直しのために取り組んできた議会改革などについて語った。

 根本さんは1983年の初当選から2007年に勇退するまで6期24年、矢祭町長を務めた。2003年には議員提案により「合併しない宣言」を全国に先駆けて議決。平成の大合併が進む中、あえて厳しい自立の道を選択するとともに、大胆な町財政改革に挑んだことが大きな話題を呼んだ。

 根本さんは合併しないという選択について「アンケートによると町民の7割が合併を望まない状況ではあったが、合併しないことで人口が減るなら意味はない。自立するための一番の課題は人口を増やすこと」と説明。そのために「保育所や幼稚園の利用料や小中学校の給食費などを低額に抑え、子供たちを育てやすい環境づくりを進めた」と話した。

 財政再建については議会改革に全力を注ぎ、議員定数を18から10に減らすとともに、議員報酬の日当制を実現。また町職員を半分に減らしながら、住民サービスは3倍に増やす努力も続けた。「財政力指数も確実に上昇している。合併しなくても工夫と努力によって財政を立て直すことは可能」と訴えた。

 続いて行われた市民フォーラムでは、道南市民オンブズマンの大河内憲司代表をコーディネーターに根本さんなど5人のパネリストが参加し、費用弁償など議員報酬に関する問題点などについて熱い議論を交わした。

提供 - 函館新聞社



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