マンモス議会にお別れ…市議会閉会

update 2007/3/23 13:02

 函館市議会の第1回定例会が22日、閉会した。4月の改選で定数が38となり、議員数は現在の76人から半分になる。道内市町村で最多の議員がひしめく議場を見る機会は、臨時会が招集されない限りなくなった。旧4町村出身の議員は約2年間の議会活動を「地域の声を届ける責任は果たした」と異口同音に振り返り、議場を後にした。

 2004年12月の合併で誕生した新函館市の議会は、各町村議員に在任特例を適用。議員数は、旧市34、旧4町村47の計81人だった。現在は任期中の辞職や死去などで76人。定例会閉会後、退任のあいさつをした福島恭二議長は「極めて活気ある議会だった。マンモス議会も、皆さんのおかげで順調に進めることができた」と感謝した。

 改選後は旧市区の定数が34、4町村地区は各地区1で、合わせて38。地域の声を届ける4地区選出の議員責任は重くなると同時に、旧市の議員が4地域に果たす役割も大きくなる。今期で引退を決めている各町村議員は、今後も地域の課題解決に尽力したいと抱負を語った。

 といグループの宇美兼松氏は「力が足りなかったと感じるが、合併協議から始まり、議員として地元の意見を伝えてくることはできた。戸井は以前から生活面で函館と違いはなかったが、議員を辞めても地域振興に努力したい」と話した。

 恵山議員団の田中博氏は「元気ある函館であってほしい。地域が元気になれば、函館も元気になる。恵山は宝の山。水産もそうだが、風光明美な所を活用し、全国に発信してほしい」と語った。

 南かやべ議員団の杉林幸弘氏は「函館の会派制は、制約を受けた部分や難しさもあった。議員同士で研さんや交流を重ね、相互理解は図られたと思う。旧市の市議はこれからも4地域に関心を払ってくれる」と期待する。

 椴法華クラブの中村美津子氏は「地域には高齢者や自営業の人が多く、福祉や年金など、気がかりな点がある。何らかの形で働きかけたい」と話した。

提供 - 函館新聞社



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