キャップが途上国の子救う…知内高ボランティア部が運動
update 2008/5/16 13:12
【知内】知内高校(本間茂裕校長、生徒144人)のボランティア部(藤谷彩夏部長、部員14人)はペットボトルのキャップを集め、途上国の子どもたちのワクチン代とする「エコキャップ運動」に取り組み始めた。同部は「まずはこの活動を多くの人に知ってもらいたい」とし、「家庭や職場でごみとして捨てられるキャップがあれば、学校まで届けてほしい」と協力を呼び掛けている。
この運動はNPO法人・エコキャップ推進協会(神奈川県、笹森清理事長)が提唱し、「あなたの行動が世界の子どもと地球の未来を創ります!」をスローガンに、昨年8月から全国的なボランティア運動として展開。同推進協がキャップ回収後、リサイクル企業に売却し、その益金をワクチン購入費としてNPO法人「『世界の子供にワクチンを』日本委員会」に寄贈し、世界の途上国に届けられる仕組みだ。
同推進協によると、ワクチン1人分の概算単価は結核(BCG)7円、ポリオ(小児マヒ)20円などで、キャップ400個で10円程度の益金になるという。
この活動を友人から聞いた同部顧問の佐藤真弓教諭(37)が部員に紹介し、すぐに運動を開始することになった。朝の会でクラスに活動の趣旨を伝え、校内には10枚の手づくりポスターを張ってPRし、各教室にはペットボトルを利用した回収箱を設置した。町スポーツセンターと町内の高齢者介護福祉施設「知内しおさい園」(吉田多加嘉施設長)にも協力を呼び掛け、専用の回収箱を置いた。
顧問の渡辺若菜教諭(27)は「生徒のフットワークの良さに驚いた」とし、本間校長は「小学校のとき、空き缶のプルタブで車いすを寄贈するボランティアを続けた経験を持つ生徒が多いことも、この活動が盛り上がった一因では」と話す。
2年生部員の村上礼奈さん(16)と青木恵里さん(16)は「エコキャップ運動の存在を知って、早く活動に参加したいと思った。同級生や先生も協力的でいい雰囲気」と目を輝かせている。
15日現在で120個を回収。問い合わせ、キャップの持参、郵送は同校(〒049―1103 知内町重内984)、TEL01392・5・5071。
提供 - 函館新聞社
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