「人間関係」「いじめ」相談大半…チャイルドライン

update 2008/5/15 14:01

 子供の悩み相談などを専用電話で受け止める「チャイルドラインはこだて」(小林恵美子代表)が2007年度の活動実績をまとめた。友達付き合いやいじめに関する相談が多く、人間関係で悩む今の子供たちの姿が浮かび上がった。話し相手がほしくて電話を掛けてくる場合もあり、小林代表は「誰かとつながりたい気持ちの表れ。初めは無言が多かったが、秘密を守り、何でも聞いてくれる相談電話として浸透しつつある」としている。

 同団体は市外局番0138圏内を対象としたフリーダイヤルの専用電話を毎週木曜日に開設。07年3月から08年2月までの1年間に同団体が受けた件数は、全国から電話を受けるキャンペーン期間を含め445件に上る。男女別では男子98件、女子148件、不明197件。小中学生は女子、中学卒業以上は男子が目立った。

 無言やいたずらなど会話が成立しなかった電話を除き、最も多かった内容は「人間関係」52件(11・6%)。「クラスで苦手な人がいる」「けんかした友達とこれからどうなるか心配」など、友人関係が大半を占めた。

 「無視される」「『死ね』と言われる」など、「いじめ」に関する相談33件(7・4%)、話し相手を求めて掛けてきた電話31件(7・0%)が続いた。「いじめられている子を助けられない」と心のaオ藤(かっとう)を打ち明ける内容、日常の出来事を聞いてほしいという子供も少なくないという。

 特に友人関係では「メールの返信がすぐこない」など、ささいなことで無視されたと思い悩むケースもみられ、他人の動きに敏感で友達に気を遣いすぎる傾向がうかがえる。

 小林代表は「人に気を遣う子供たちの優しさ、繊細さを感じる。少子化で地域に子供社会がつくりにくい中、習い事や勉強に忙しく、安定した友達関係を築きづらい面もあるのでは」と分析する。

 専用電話はフリーダイヤルTEL0120・332・565(午後4時―同8時)。

提供 - 函館新聞社



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