来年夏、各地の屋台村が函館に集結

update 2008/5/14 17:30

 函館市松風町7の屋台村「大門横丁」で来年夏、帯広や小樽、青森など各地の屋台村の名物料理が味わえるイベント「全国屋台村サミット(仮称)」が開かれることが13日までに分かった。全国屋台村連絡協議会(久保裕史会長)に加盟する屋台の店舗が自慢の味を持ち寄り、地域の活性化につなげるのが狙い。来年は函館開港150周年という節目の年でもあり、大門横丁を運営する函館市の第三セクター「はこだてティーエムオー(TMO)」は「市民や観光客に楽しんでもらえるイベントにしたい」としている。

 各屋台村が持ち回りで他都市の店を紹介する「屋台村交流事業」の一環。同協議会は大門横丁のほか、道内では帯広市の「北の屋台」や小樽市の「おたる屋台村レンガ横丁」、道外は青森県青森市、同八戸市、栃木県宇都宮市、福島県福島市の計7屋台村が加盟しており、同交流事業は本年度からスタートする。

 屋台村の交流事業は、はこだてTMOが「開港150周年の記念事業に」と以前から企画しており、昨年5月、函館で開かれた同協議会の総会で提案していた。今回、12日に帯広市で開かれた総会で交流事業が正式決定。本年度は秋ごろに宇都宮市で開催し、2年目は函館で開くことになった。

 北の屋台の専務理事を務める久保会長は「各地の特色あるメニューのPR、店主の経営ノウハウの向上にもつながる場にしたい。この事業で地域の元気を応援できれば」と話している。

 はこだてTMOによると、函館開催は来年7月をめどに準備を進める。今後、開港150周年記念事業に盛り込んでもらうよう函館市に要請する予定で、実行委員会の発足も視野に入れている。開催規模の詳細は今後検討する。宇都宮市でのイベントにも店主の希望を募って参加する計画だ。

 藤谷博之総務部長は「例えば宇都宮ならギョーザ、帯広なら乳製品や豚丼、八戸ならせんべい汁など、各地においしい品々がある。各屋台村の料理が集まるせっかくの機会なので盛大に開きたい。経営者の交流も良い刺激になるのでは」と意気込んでいる。

 大門横丁は2005年10月に開業。現在、アジア料理や炭焼きなど26店舗が並ぶ。外部から店を招いた独自イベントはオープン以来初めて。

提供 - 函館新聞社



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