市内の留学生ら「心配」…四川省大地震
update 2008/5/14 17:30
中国・四川省を震源として12日に発生した大規模な内陸直下型地震は、時間の経過とともに甚大な被害状況が次々と明らかになっている。函館華僑総会などによると、函館は中国とのかかわりが古くからあるものの、同省のある中国南西部とのつながりは薄く、市内に同省出身者はいないとしている。ただ、中国との交流団体関係者や市内の留学生らからは、遠く離れた被災地の状況に思いをめぐらせ、心配する声が上がっている。
函館日中友好協会(東出隆司会長)は13日のブログ(日記風サイト)でも地震の話題を取りあげた。東出会長(58)は「地震は多い地域だが、あんなに大きな地震は初めてだろう。被害も甚大で大変気の毒。土砂崩れなどの二次災害も心配だ。中国政府も全力で取り組んでいるだろうが、一日も早い復旧を願いたい」と心配そうに話した。
中国国内に5校の姉妹校がある清尚学院高校(土家康宏校長)には、現在13人の中国人留学生が在学している。鈴木健宏教頭は「四川省出身者はいなかったので、ひとまずほっとしている」と胸をなで下ろした。同校で中国語を教える李磊さん(45)=山東省出身=は「実家では大きな被害はないと思うが、念のため連絡を取ってみたい」と話していた。
また、市内で学ぶ中国人留学生でつくる交流団体「函館地区中国人留学人員友好聯誼(れんぎ)会」会長の北大生、田元勇さん(29)によると、北大水産学部と道教育大函館校の留学生約40人の中に、同省出身者はいないという。田さんは「中国の首相や政府の素早い対応は良かったが、ニュースを見て被害の大きさを知り、大変だと思った。わたしたちも(募金などを)呼び掛けるなど、できることがあれば考えたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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