函館市出前講座、「高齢者医療」4月は6回/新制度で関心高く

update 2008/5/11 14:00

 函館市が実施している出前講座で、本年度は「高齢者の医療」に関する開講が突出して多い。後期高齢者医療制度のスタートで市民の関心が高く、市医療助成課によると、4月だけで6回開催し、9日現在で予約が12件入っている。昨年度の開催は8回といい、同課は「新制度を周知する貴重な場。講座を通して理解を深めてもらいたい」と話している。

 出前講座は市の業務や制度についてテーマを設け、要請に応じて担当職員が無料で町会や学校、各種団体を訪れて開いている。「高齢者の医療」は4月だけで老人クラブや経済団体、市議会の会派、福祉団体などを対象に開いた。予約は町会や介護関係の事業所、介護問題を考える市民団体などから入っている。

 同課によると、対象者の年齢や職業などで質問や関心に幅がある。75歳以上の対象者や家族は保険料や医療機関のかかり方などについて、介護事業者からは、介護保険を利用する後期高齢者の制度上の変化などについて、質問があるという。講座は制度的な説明が中心となるため、個人的な質問は後日、担当者が回答している。

 新制度の周知期間が短かったことや、原則として75歳以上の全員が保険料を負担することなどについて、厳しい意見も寄せられる。「本来は国に言うべきことだが」と断ってから苦言を述べたり、意見が参加者の中で議論に発展するケースも見られるという。

 それだけ新制度について、函館でも市民の関心は高い。講座はおおむね10人以上のグループを対象に開き、北海道後期高齢者医療広域連合が作製したスライド資料を使って説明している。

 後期高齢者医療制度についての出前講座の予約は医療助成課(TEL0138・21・3185)と広報課(同21・3630)で受け付けている。

提供 - 函館新聞社



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