森町官製談合疑惑、町議会で町長「真相は全く違う」
update 2008/5/10 15:39
【森】森町が2005年に発注した消防防災センター建設工事の入札をめぐる官製談合疑惑に絡み、9日に開かれた第2回臨時町議会で、湊美喜夫町長が疑惑が表面化して以降、初めて公の場で発言した。湊町長は「(報道されている事実と)真相は全く違う」と自身の潔白を訴え、あらためて疑惑を否定した。
臨時議会の冒頭、黒田勝幸町議が緊急質問。黒田氏は一連の疑惑について、町民の心配や不安の声、職員の業務への支障を懸念し、「捜査に協力し、一日も早く解決してはどうか。町長の現在の心境を問いたい」と質疑。湊町長は「言いたいことはたくさんあるが、取り調べが終わるまでは話すことはできない。一日も早く捜査が終わり、清々として町民に発表したい」と述べ、疑惑について明言を避けた。
閉会後、質問に立った黒田氏は「町民もこの件に対して怒りや不安がピークに達している。町長の説明には物足りなさを感じた」と話した。この日の臨時議会は、「議会に緊張感がはしり、本来の答弁や議員活動ができなくなる恐れがある」(長岡輝仁議長)として、テレビ局のカメラ撮影を完全シャットアウトした。
これまでの調べで、同工事の入札直前に、落札したJV(共同企業体)の組み替えがあったり、最終的にJVを組んだ2社の出資割合を入れ替えたりするなど不自然な動きがあったことが判明。道警は町幹部が主導したとされる談合の背景に湊町長の意向が働いた可能性もあるとみて、偽計入札妨害の疑いで捜査を進めている。
提供 - 函館新聞社
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