豊崎B遺跡で本年度の発掘開始…埋蔵文化財事業団
update 2008/5/9 13:15
函館市南茅部地区の国道278号バイパス工事に伴う本年度の遺跡調査が始まり、8日から豊崎B遺跡(同市豊崎町231など)で発掘作業が本格的にスタートした。
調査はNPO法人函館市埋蔵文化財事業団(佐藤一夫理事長)が函館開発建設部から請け負い、前身の任意団体「南茅部埋蔵文化財調査団」(旧南茅部町)だった1989年から道路建設予定地で実施し、本年度の2カ所で終了する。
この日は作業員40人が4班に分かれ、竪穴住居跡と推測される地点をスコップなどで掘った。同遺跡の調査は昨年度からの継続で、本年度は約2750平方メートルの範囲が対象。縄文時代後期の半ばから終わりごろ(約3500―3000年前)の遺跡とみられ、昨年度の調査で竪穴住居跡が14件見つかった。このうち5件は焼失した痕跡が残っており、荻野幸男調査員は「火災か人が亡くなったときの儀式とみられ、ことしも同じような痕跡が見つかるのでは」としている。
作業は6月末までで、7月から豊崎P遺跡(同209など)を調査する。
提供 - 函館新聞社
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