青柳町「啄木通」チューリップ50本切断される
update 2008/5/8 15:32
全国的に花壇の花々が切断される被害が相次ぐ中、函館市青柳町の市道函館公園通「啄木通」沿いにある花壇のチューリップ約50本が切断されていることが7日分かった。25年以上前から町内の花壇の手入れや植栽を続けている「矢車会」は警察などに被害届を出す考えはないが、北村哲雄会長(80)は「二度と同じことがないことを祈りたい」と心を痛めている。
チューリップは青柳町にある亀井勝一郎文学碑周辺と青柳小学校周辺、護国神社前の花壇も含め計約2500本植えられているが、被害は啄木通沿いだけ。同会は青柳町内の住民16人で構成され、「色とりどりの花で美しい景観を作ろう」と丹念に手入れをしている。
6日夜は雨と強風だったため、北村会長が7日午前9時半ごろに各花壇を巡回したところ、悲惨な姿に切断されたチューリップを発見。6日午前にはメンバーが巡回を兼ねて手入れを行ったが、通常と変化はなかったという。北村会長は「これまでにも強風や大雨の被害で植物が倒れてしまったことはあるが、茎の途中から切断されたのは今回が初めて」としている。
見ごろを迎えたチューリップは30センチまでに成長。被害に遭ったチューリップは、全て根から15センチほどの位置で切断され、花壇の中に放置されていた。北村会長は「怒りで『もう二度と植栽はしない』とも思ったが、やっぱり花が好きなので、きれいな花で明るい町づくりを地域で続けていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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