人材派遣業のシグマテック・国から函館地区の求人開拓事業受託

update 2008/5/8 15:31

 人材派遣業のシグマテック(東京)が、4月から渡島・桧山管内での求人開拓事業(市場化テスト)を国から受託し、事業所への訪問に奔走している。道内では初の試みで、民間企業の参入が低迷する雇用情勢の打開に向けたてこ入れとなるのか、その成果に期待が集まる。

 市場化テストは、雇用情勢の厳しい地域を対象に、民間事業者による競争入札で業務の委託先を選定。前段となる市場化テストモデル事業を道内では2005年度に札幌、06年度に旭川で実施したのを経て、本格導入となった07年度は旭川で取り組む予定だったが、規定の条件を満たす企業がなく、本年度の函館地域が道内で初めてのケースとなる。

 シグマテックは、昨年度に青森県東青地域(青森市、東津軽郡)での市場化テストを受託し、本年度も継続して業務に着手。函館地域での事業に際しては求人開拓アドバイザーとして男性4人、女性2人のほか、事務スタッフ1人を配置した。

 開拓の対象となる求人は(1)地域内に所在する事業所(2)地域内が就業地(3)雇用保険への加入―が条件。企業側からの求人は函館公共職業安定所に直接申し込むこともできるが、シグマテックが訪問先で記入してもらった求人申込書を同職安に提出した情報も公開される。

 同社の受託期間は4月―来年3月末。本年度の函館地域での目標値はこれまでの実績を踏まえて算出され、開拓求人数は4500人以上、開拓求人が安定所の紹介あっせんで求職者の就職に結びつく件数(充足数)は1700人以上となっている。実績次第では開拓促進費の支給、委託費減額の措置もある。

 道労働局(札幌)は「民間ならではの知恵や発想を取り込むことで、これまで拾い切れなかった求人を掘り起こし、地域活性化につながることに期待したい」と話す。

 同社の加藤洋一郎北海道・東北統括部長は「手探り状態の中、青森で培ったノウハウを基に、成功させなければならないという使命感は強く抱いている。募集して人が集まらない場合には、企業に対してきめ細かなアドバイスに徹し、委託先からも高い評価を得たい」と意気込んでいる。

提供 - 函館新聞社



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