宮崎加奈古さん11日に25年ぶり箏リサイタルを開催
update 2008/5/5 13:44
函館の箏奏者で筝曲美音和(みねわ)会を主宰する宮崎加奈古さんが11日午後2時から函館市芸術ホール(五稜郭町37)で約25年ぶりのリサイタル「〜春に奏でる〜箏・三弦リサイタル」(同会主催)を開く。「和楽器の魅力のほか、私の音楽に対する純粋な気持ちを伝えたい」と準備にも熱を込めている。
宮崎さんは6歳の時、筝演奏家で母の美音和さんに師事。現在は、母が1937年に創立した同会を引き継ぎ、伝統的な筝曲を指導、演奏する傍ら、現代的な邦楽、洋楽とアレンジ演奏するなど幅広く活動する。2003年度函館音楽協会協会賞を受賞。
これまでは客と同じ高さでのフロアライブは交流の場として開いていたが、リサイタルは四半世紀ぶり。07年6月に同会が創立70周年を迎えた記念公演を終えた後、自身の演奏や箏に対する思いを披露したいと開催を決めたという。「久しぶりで特別な印象を持たれるかも知れないが、これまで通りの宮崎であり続けることを見て、聞いてほしい」と話す。
プログラムは2部構成の6曲。同会のほか尺八演奏家の菅原久仁義さん(東京)が賛助出演する。柳田国男作で東北・岩手を舞台にした「遠野物語」を題材にした「遠野」を三弦と歌で、沖縄の「琉球民謡による組曲」を筝、十七弦、尺八のアンサンブルでなど対比をつけ来場者に楽しんでもらう。宮崎さんのソロは函館で初演奏となる「手事四綴(てごとしてい)」など。
菅原さんは「多彩な音楽を展開する宮崎さんの活動は全国でも例がない。このリサイタルで改めて宮崎さんの魅力を函館の内外に発信できれば」。宮崎さんは「演奏したい曲を集めた。函館では箏の演奏の機会が少ないだけに精一杯奏でたい」と話している。
入場料は一般1500円、高校生以下1000円。で同ホール、松柏堂各店で発売中。問い合わせは宮崎さんTEL0138・51・2656。
提供 - 函館新聞社
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