渡島市町村圏振興協議会、第5次長期計画を策定

update 2008/5/5 13:43

 渡島管内11市町で組織する渡島広域市町村圏振興協議会(会長・西尾正範函館市長)はこのほど、本年度から10年間の第5次長期計画を策定した。圏域の将来像を「新幹線とともに輝ける未来へ〜人々が躍動し魅力あふれる渡島」とし、産業振興や高速交通網整備などの主要施策を盛り込んだ。

 同計画は序論、基本構想、基本計画の3部構成。序論で圏域の概況を述べ、低迷もしくは横ばい状態となっている一次産業、商工業、観光産業の現状を記した。

 これに基づき、基本構想では、産業、交通・情報、生活環境、保健・医療・福祉など9分野で施策の大綱を記した。総体的な展望・目標として「北海道新幹線の開業効果を最大限に生かした地域づくり」「広域交通ネットワークの形成と国内外との交流拡大」「地域の個性を生かした活力と創造性に満ちた産業の展開」などを挙げている。

 基本計画では9分野の大綱ごとに基本的な方向や主な施策を列挙した。産業分野では▽安全・安心な農畜産物の供給と地域ブランドの確立▽つくり育てる漁業・資源管理型漁業の推進▽観光情報の発信や国内外でのプロモーション活動など誘致宣伝活動の強化―などを挙げている。

 交通・情報分野では▽北海道新幹線の早期開業と新函館―札幌間の早期着工▽新幹線新駅周辺整備と交通アクセスの確保―などがある。

 いずれも各市町の長期計画と整合性を持たせた内容で、具体的な実施計画は本年度から毎年3カ年分をローリングして策定していく方針。

 同協議会事務局の函館市企画部は「広域的な視点で各市町が連携・協力し、圏域の発展・振興に結び付けていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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