「ナッチャンWorld」が就航

update 2008/5/3 13:10

 東日本フェリー(函館市港町3、古閑信二社長)は2日、2隻目となる高速フェリー「ナッチャンWorld(ワールド)」を函館―青森間に就航させた。青森を午前8時に出発した初便には、佐々木誠造青森市長らが乗船して来函し、西尾正範函館市長らの熱烈な歓迎を受けた。

 同船は、オーストラリア・インキャット社製の波浪貫通型双胴船で、大きさは全長112メートル、幅30・5メートル、総トン数1万700トンと、昨年9月に就航した「ナッチャンRera(レラ)」と同型。最大時速は約67キロに達し、同区間を2時間で結ぶ。2隻体制で1日6、7往復する。

 同社函館ターミナルに第1便が到着したのは、午前10時ごろ。西尾函館市長や函館商工会議所の松本栄一副会頭、函館国際観光コンベンション協会の沼崎弥太郎会長らが出迎える中、ねぶた囃子(ばやし)の演奏者に続き、佐々木青森市長をはじめ、青森からの乗客が次々と降り立った。

 到着後には、「ナッチャンWorld」の就航を記念した青函交流式典を開催。佐々木青森市長は「双子の船が誕生したのを機に、青函が新しい経済文化圏に育っていくよう応援してほしい」、西尾函館市長は「ナッチャンWorldの導入により、本州と北海道を結ぶ物流・旅客体制が強化され、青函交流の促進に大きく貢献してくれるはず」とそれぞれあいさつした。

 また、両市長は今後、さらなる青函交流の実現を盛り込んだ宣言書を交換。古閑社長は「これからやらなければという活力と勇気をもらった。社員一丸となって、地域の人に役立ち、青函エリアの発展や活性化の一助になれるよう頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 同ターミナルでは同日、「ナッチャンWorld」の就航と、来年に函館港開港150周年を迎えるのを記念したイベント「津軽海峡・海と大空のフェスティバル」(実行委主催)が開幕。有名アーティストによるコンサートや、海にちなんだ展示会などが企画されている。18日まで。問い合わせは、実行委(東日本フェリー内)TEL0138・62・5435。

提供 - 函館新聞社



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