サミット目前、化学テロ想定 新フェリーで訓練

update 2008/5/1 12:03

 7月に開催される北海道洞爺湖サミットに向け、道警函館方面本部などは30日、函館市港町3の東日本フェリーの函館ターミナルに停泊中の新青函高速船「ナッチャンWorld(ワールド)」(約1万トン)の船内で、生物化学物質を使ったテロに備えた対策訓練を行った。

 訓練は、青森発函館行きの船内で化学兵器のサリンが設置され、有毒ガスを吸い込んだ乗客2人が重軽傷を負い、さらに車両甲板から爆発物も見つかったという想定。警察官や同社従業員ら約80人のほか、今回は道警本部航空隊のヘリコプターや函館西署の警備艇も参加した。

 同社の従業員が乗客を避難誘導したほか、防護服に身を包んだ警察官が負傷者を担架で救助。このほか、汚染された場所を特殊な液体で洗浄したり、爆発物処理車で仕掛けられた爆発物を慎重に撤去したりして、現場は本番さながらの緊張感に包まれていた。

 訓練後、視察に訪れた同本部の大江宜信本部長は「サミット開催を目前に控え、関係者の連携や初期対応が十分に確認できた。今後も函館方面管内からテロを起こさせない気概で臨んでほしい」と訓示した。同高速船は5月2日に就航する。

提供 - 函館新聞社



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