知事選あす告示 経済や雇用、財政争点
update 2007/3/21 12:29
【札幌】統一地方選のトップを切り、道知事選(4月8日投票)が22日、告示される。立候補を予定しているのは、現職の高橋はるみ氏(53)=自民、公明推薦=、荒井聡氏(60)=民主、社民、新党大地推薦=、宮内聡氏(43)=共産公認=で、3人とも札幌市内で第一声を予定している。低迷する道内経済の活性化や雇用創出、財政再建問題などが焦点となりそうだ。
高橋氏は北海道の自立に向け、産業振興や一次産業の強化・発展、地場産業の活性化、新幹線や道路、空港、港湾などの社会資本整備、産学官連携による新技術や新産業づくりなどを重点項目に掲げる。
4年間で実行する政策として、力強い産業構造の構築や農林水産業の振興による地域の活性化、安心の雇用環境、北海道の未来を切り開く人材育成、環境を重視した美しい大地づくりなどを打ち出した。優位性のある「食」と「観光」の振興にも力を注ぐ。
荒井氏は、北海道の再生に必要なキーワードとして「人材の活用」「自立型経済への転換」「市町村との協働」を挙げる。
地域や地方を重視した姿勢を打ち出し、統廃合の方向にある支庁機能の拡充・強化や、道と国の責任を明確にした夕張市の再建を訴える。道の自立に向け、地場産業や中小・中堅企業の育成強化、雇用の創出とセーフティーネットの充実、温かい道政として、安心できる地域医療の確立や障害者に優しいまちづくりなどを掲げる。
宮内氏は道政刷新を訴え、道民の暮らしと地域を守っての北海道再生をアピールする。「難病患者の助成切り捨てなど、高橋道政の4年間で庶民の痛みは増すばかり」と批判。自民、民主も改憲を主張しているとし、荒井氏に対しても対決姿勢を鮮明にしている。
道政の転換に向け、福祉、医療、教育の充実や雇用の安定などを掲げ、格差社会の是正も挙げる。大企業優先でなく、中小企業や商工業者、農業、漁業者が元気になる地域づくりを訴えている。
提供 - 函館新聞社
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