30周年記念誌の刊行準備…歴風会
update 2008/4/29 14:09
創設30周年を迎えた函館の歴史的風土を守る会(歴風会、落合治彦会長)は、記念誌「函館の歴史と風土」の刊行準備を進めている。有識者らが執筆した函館の縄文時代から近現代までの歴史、同会の歩みなどを盛り込み、6月下旬の完成を目指している。このほど、函館パークホテルで編集会議を開き、会員らが出来上ったばかりの原稿のチェック作業を行った。
同会は函館らしい街並みや建物などを、市民の手で後世に託す目的で1978年4月に発足。歴史的建造物や団体を表彰する歴風文化賞を83年度から継続している。30周年記念誌は佐々木馨副会長(道教育大函館校教授)を編集委員長に、昨年秋から準備を進めてきた。
同会が10周年の時に刊行した「函館のまちなみ」のイメージをベースに、合併した旧4町村地域や縄文時代の文化、女性史、文学史など幅広い視点から函館を紹介する内容となる。校正のため刷り上がった原稿は110ページで、最終的には150ページのボリュームになる見込み。校正作業では、掲載する写真やタイトルのバランスなどについて会員らが意見を交わした。
落合会長は「函館の歴史や街並みは、そこに人が生活しているから注目される。民間団体として30年活動をしてきたが、この伝統を残すためこれからも活動を続けていきたい」と話す。また、佐々木副会長は「函館全体の理解につながるような市民に親しまれる記念誌としたい。歴史的建物の老朽化など転機も迎えているが、函館の文化について考えるきっかけとなる1冊になれば」と話している。
記念誌は市内の一般書店でも販売を予定している。
提供 - 函館新聞社
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