駆け込み需要で混乱必死…1日にも暫定税率復活濃厚 ガソリン大幅値上げ確実
update 2008/4/28 12:39
政府与党が30日に租税特別措置法改正案の再可決を行い、翌5月1日にもガソリン税などの暫定税率を復活させる方針を表明したことにより、ガソリンの大幅値上げは確実な状況となった。大型連休中ということもあり駆け込み給油に拍車がかかれば今月はじめの値下げ時を上回る混乱は避けられない見通しで、地元住民と旅行客を巻き込んだガソリン争奪戦に発展することも心配される。
暫定税率廃止をきっかけにガソリンの値下げ競争が過熱した函館市内では、現在もレギュラーガソリンを120円台前後で販売するスタンドがほとんど。前週の道内のレギュラーガソリンの平均131・5円と比較してもその安さは明らか。しかし暫定税率が復活すると税率分の約25円のみならず、依然として続いている原油の高騰分も加算されることとなり、30円程度の大幅値上げは避けられない見通しだ。
市内の男性会社員(55)は「車は日常の足として必要不可欠なので、値段にかかわらずガソリンは使わざるを得ないが、政治の駆け引きで毎月数十円単位で乱高下されるのはたまらない」と不満げな様子。函館市港町のガソリンスタンド所長は「値上げの幅やタイミングについてはまだ最終決定していない。今のところ販売状況は例年並で、特に目だった駆け込み需要は見られない。ただ月末には観光客を含めて需要が増えそうなのと、値上げに伴う各種変更作業などで4月上旬の値下げ時以上に負担が増えそうだ」と顔をしかめる。
様々な混乱と不安をもたらしている暫定税率問題だが、市内の男性会社員(43)のように「今まで当たり前のように払わされてきた暫定税率にスポットが当てられただけでも大きな収穫。今後も徹底的に暫定税率が必要かどうかを論議して、国民が納得できる結論を出してほしい」と前向きに捉える声も少なくなかった。
提供 - 函館新聞社
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