船上でマチの将来考える…ナッチャンレラで船上座談会
update 2008/4/27 14:43
東日本フェリー(函館市港町3、古閑信二社長)の高速船「ナッチャンRera(レラ)」で26日、同市内の関係者ら約10人による船上座談会が開かれた。出席者は津軽海峡をはさんで隣り合う函館、青森の両市にまたがる広域観光や、同船に期待する役割などについて活発に意見を交わした。
民間信用調査機関「東京商工リサーチ」(東京、真柄秀明社長)の主催。北檜山町(現せたな町)出身の真柄社長が地域活性化に貢献しようと、函館市の谷沢広副市長をはじめ、民間企業・団体の代表者らに呼び掛け、初めて開催された。
テーマは「函館及び津軽海峡の将来を夢見る」。真柄社長は「津軽海峡を渡るのに4時間が限界と思っていたが、ナッチャンReraは2時間で結ぶと聞き、最初は間違いだろうと思った。画期的な乗り物が導入されたのは、地域にとってこれまでの価値観をがらりと変えるチャンスになるはず」と切り出した。
谷沢副市長は「2隻体制となる高速フェリーに寄せる期待は大きい。利便性を考えると伸びる余地はあり、市政との連携で函館への観光客数500万人台への回復に向けて、積極的なプロモーション活動を展開していきたい」と述べた。
出席者からは「広い空間をもつ新装したターミナルは、元町や五稜郭地区に次ぐ町づくりのコア(中核)になる可能性が高い。どう活用するかが重要」「船上でのパーティーや結婚式などが思い浮かぶが、市民から広くアイデアを募ってみては」などの声が挙がった。
古閑社長は「これまでの物流中心から旅客中心に移行するために高速フェリーを導入し、冬期間も運航を続けられたことで、やっていける自信を持てた。各関係機関と連携しながら、より強い信頼を得ていきたい」と話し、一層の支援を求めていた。
提供 - 函館新聞社
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