医療相談74―131件に…07年度函館市保健所
update 2008/4/22 11:11
市立函館保健所はこのほど、2007年度の医療相談窓口(市医療安全支援センター)の相談件数、内容などをまとめた。件数は前年度に比べて57件増の131件に上り、診療時の説明不足など医療従事者に対する苦情が最も多かった。窓口開設以来、件数は最高。同保健所医務薬事課は相談が激増した背景について「医療事故などの問題が次々に報道される中、市民の診療行為などへの関心が高まってきているためではないか」と分析している。
相談窓口は患者の相談、苦情を医療機関側に伝え、医療関係者側に実情を知ってもらおうと、2004年度から市総合保健センター3階の同課に開設されている。相談件数04年度26件、05年度31件、06年度74件と増加し続けている。07年度は前年度の1・7倍に達した。
相談は来所か電話で受け付けている。内容の内訳をみると、診療時の説明不足、接遇など医療従事者に対する苦情、相談が34件(前年度比10件増)と最多で、全体の26%を占めた。次いで、処置や手術など医療行為・内容に対する相談が32件(24%、同16件増)、医療従事者の資格など医療法に関連する問い合わせ21件(16%、同5件増)と続いた。その他は相談の趣旨とは異なる内容で、「医師の紹介依頼」「健康相談」「誹ぼう、中傷の類(たぐい)」など。相談者の大半が本人やその家族だった。
同課は「これまでの相談内容を分析しながら、市民が安心して診療を受けられる環境づくりを進めていきたい」としている。
窓口で受け付ける相談は医療に関する疑問、不安や医療法など法令にかかわる内容のほか、相談に対応する関係機関、団体も紹介している。相談者の苦情を医療機関に伝え、改善も図っていく。
相談は午前9時から午後5時。面談か電話で保健師、看護師など専門職の職員が対応する。相談専用電話TEL0138・32・1528、ファクス同32・1505。
提供 - 函館新聞社
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