もうすぐ大型連休、“飛び石”で近場が人気

update 2008/4/17 12:20

 4月下旬から始まる大型連休(ゴールデンウイーク)まで2週間を切った。ことしは26、27日の土、日曜日から平日1日を挟んで29日の祝日、さらに平日が3日間続き、5月3―6日の4連休につながる“飛び石”。函館市内の旅行会社によると、近年の9、10連休とは異なり、行き先はハワイなどの定番を除いて近場にシフトする傾向にあるという。東北や道南でのサクラの開花時期が連休期間と重なると見込まれるため、陸・海の輸送機関は桜見物ツアーを組み、例年以上の集客にしのぎを削っている。

 JTB北海道函館支店によると、海外では定番のハワイは例年並みながら、ことしは連休が短いためか香港やグアム、サイパンなどが例年にないほど好評。国内では、開園25周年を迎えた「東京ディズニーランド」、道内では旭川市の旭山動物園とプールを備えるホテルなどを組み合わせたプランが、家族連れを中心に人気を集めている。

 定山渓(札幌)や登別など道内の温泉地への予約はこれからが本番。5月3、4日がピークとなっているものの、同支店は「キャンセルの出る場合があるので、その都度問い合わせてほしい」と話す。

 東日本フェリーは、高速船「ナッチャンRera(レラ)」と、同2日に就航する「ナッチャンWorld(ワールド)」に、青森港と弘前城を結ぶ直行バスを組み合わせた「弘前桜きっぷ」を大人1万700円で販売。同社は「高速フェリーに乗船してもらい、日帰りで遊びに行ける気軽さをPRしたい」と意気込む。

 昨年は開花時期が遅れ、函館バスは特急バス「松前さくら号」の運行期間を1週間延長したが、ことしは例年を上回る13日間の運行を予定。「開花と運行時期がピタリと合うので、多くの人に利用してもらえれば」と期待する。

 JR北海道函館支社の函館―弘前間を結ぶ「特急さくらエクスプレス」は26―29日、すでに定員250人に達しているが、それ以降は席に余裕があり、JR利用者専用の松前、弘前への直行バスはいずれの日もこれからの予約で間に合うという。

提供 - 函館新聞社



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