原則、一般競争入札に…函館市発注工事
update 2008/4/15 11:56
函館市は本年度から、市発注の公共工事で指名競争入札を原則として廃止し、市内に本社を置く企業を対象にした条件付き一般競争入札に制度を改めた。入札の透明性と公平性を高める目的で、適正な競争原理が働くことが期待されている。
市調度課によると、土木、建築、電気、管、舗装、造園の6工種では、予定価格が高い順に業者をAからC・Dランクまで格付けしている。予定価格が高い場合は条件付き一般競争入札、低い場合は指名競争入札としてきたが、4月からは130万円を超える工事はすべて条件付き一般競争入札とした。
土木工事の場合、予定価格1500万円以上のCランクまでは条件付き一般競争入札、130万円以上1500万円未満のDランクは指名競争入札だったが、Dランクも条件付き一般競争入札となった。
また、6工種以外のとび・土工や塗装などの工事も、予定価格130万円以上は地元業者に限定した一般競争入札とする。
指名競争入札の場合、これまでは10社で入札をしていたが、一般競争入札とすることで「格付けなどの条件が合えば、15社でも20社でも参加できる」(同課)という。
同課が発注した、今年1月までの2007年度公共工事の平均落札率は、一般競争入札が94・49%、指名競争入札が88・57%で、合わせて91・29%。発注件数では、予定価格が高い一般競争が全体の46%、価格が低い指名競争が54%となっている。
このほか、国から見直しを求められた予定価格の事前公表を改めるかどうか、検討する。市は2000年度から談合防止を目的に予定価格の事前公表をしているが、価格を公表すれば落札価格が高止まりになる恐れがあるという。
総務省は3月31日、予定価格を事前に公表することで落札価格の目安となり、談合が行われる可能性があることを指摘し、都道府県などに公表の取りやめなどの対応を求めている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。