大森浜見つめ思いはせる…啄木忌

update 2008/4/15 11:56

 石川啄木(1886―1912年)の97回忌にあたる13日、函館啄木会(岡田弘子代表理事)は函館市住吉町の東海山地蔵堂で「啄木忌」を開いた。この日は会員や市民ら約25人が参加。法要の後、参列者は「石川啄木一族の墓」で焼香し、啄木がこよなく愛した大森浜を見つめながら思いをはせた。

 石川啄木は1912(明治45)年4月13日、東京・小石川で肺結核のため生涯を閉じた。翌年の1周忌に、啄木が函館時代に身を寄せた同人「苜蓿社(ぼくしゅくしゃ)」を中心に同会の母体が発足し、現在まで活動を続けている。恒例の追悼講演では、札幌在住の北野隆志さんが、啄木とゆかりの深い「南部煎餅(せんべい)」について話した。

 北野さんは啄木の小説「雲は天才である」の中に「名物の八戸煎餅を焼き…」という記述があることに着目し、他の著作には「麦煎餅」が頻繁に登場することなどを説明。北野さんは「南部煎餅とは本来、八戸煎餅のこと。啄木が『八戸煎餅』と書いたのは煎餅史上の発見」などと話した。

 このほか、昭和初期の新聞記事などを挙げながら、参加者とともに南部煎餅を味わい、啄木への思いを新たにしていた。

提供 - 函館新聞社



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