北渡島桧山地域アンケート/欠食は高校生36%
update 2008/4/13 13:39
北渡島桧山地域保健医療福祉推進協議会(事務局・八雲保健所)の母子・歯科保健推進専門部会(溝口秀夫部会長)が昨年7月、同地域の幼児期から高校生、保護者ら3303人を対象に行った、食習慣などに関するアンケート結果がまとまった。回答者(2622人、回答率79・4%)のうち、「朝食をほとんど食べない(欠食)」などとした高校生は36・6%で、全国傾向の約2割より高い現状が明らかになった。夕食を子供が1人で食べる(孤食)割合も高かった。同保健所では今後、規則正しい食生活や家庭での食育推進に向けた各種取り組みに乗り出す方針だ。
同協議会は、同地域(八雲、長万部、せたな、今金の4町)の地域保健推進を目指し、関係団体で組織。調査は実態を把握し、今後の食育施策に役立てようと初めて行った。同地域の全保育所・幼稚園、小・中学校、高校の計69施設に協力を呼び掛け、園児の保護者、小学2、5年、中学2年の児童、生徒とその保護者、高校2年生を対象とした。
結果によると、朝食の欠食率は幼児でも1割程度あり、年齢が高くなるにつれて「毎日食べる」の割合が低下。特に高校生は「毎日」が63・4%と低く、欠食の習慣化傾向が浮き彫りになった。欠食理由は「食欲、時間がない」などが主だが、「用意されていない」という回答もあった。
食事時の状況で、「1人」「家族と食べたいけど1人が多い」と答えた高校生は、朝食、夕食でそれぞれ48・6、43・7%と多く、中学生でも30・6%が朝食時は1人だった。学校給食について、小学生で半数以上、中学生でも約4割が「大好き・好き」と回答。理由は「みんなと一緒だから」「おいしい」が上位を占め、食育における給食の重要性があらためて分かった。
同保健所は結果を踏まえ、毎月第3土曜日を「家族みんなで晩ご飯の日」として普及活動に取り組むほか、関係者による「食育推進プロジェクト(仮称)」を年内に立ち上げ、具体的な取り組みを進める計画。同保健所の高橋信昭健康推進課長は「多くの協力で貴重な資料がまとまった。地域の総意として子供のため体制づくりに努めたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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