参事二度と…注意促す 「函館大火の日」前に
update 2007/3/20 12:42
1934(昭和9)年3月21日に発生した「函館大火」にちなみ、函館市消防本部は19日、市内の木造住宅が密集する地区を重点に、住宅防火診断を行った。消防職員が住宅の火の元などを点検して回り、火災予防の徹底を呼びかけた。20日までの日程で、東、北両署で市内9町、約5570世帯を訪問する予定。
同年の大火では、死者2166人、焼失建物1万1105棟、焼失面積約4万1600平方メートルの被害が出た。こうした惨事を二度と繰り返さないよう、同本部は3月21日を「函館大火のあった日」に指定し、毎年、各種火災予防運動を展開している。
東消防署では、2日間で延べ約60人の職員が2、3人一組の9班に分かれ、宇賀浦町と高盛町の全約2900世帯を巡回。屋外の灯油タンクや排気筒のほか、室内のストーブやコンロなどの取り扱いについて注意を促す。
同市高盛町16の山田菊乃さん(82)方では職員3人が立ち入り調査を行い、台所のガスコンロや居間の石油ストーブの設置状況を確認。「きれいに清掃してあるので、現状維持を」とした上で、「仏壇のろうそくの火の扱いに注意を」などとアドバイスした。
山田さんは小学生の時に大火を経験。「火事はいつも気を付けているつもりでも、ちょっとしたすきに起こるもの。鍋に火をかけたまま台所を離れないなど、目を光らせたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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