ロシア文化センター開設へ…極東大函館校
update 2008/4/11 09:45
函館市元町14のロシア極東大函館校(イリイン・セルゲイ校長)に、早ければ7月にもロシア文化センターが併設されることが10日、分かった。同日開かれた入学式で、同大が明らかにした。設置費用はロシア側の負担で、日本では初めての開設。イリイン校長は「函館市とスタッフなどの契約内容を詰めている。ロシアの祭りやイベントのほか、ロシア映画祭なども実施できれば」と話している。
イリイン校長や函館市によると、昨年6月にプーチン大統領の提唱で設立された財団「ロシアの世界」が同センターを設立する。ロシア語やロシア文化を国内外に広げる目的で、センターはモスクワ本部のほか、サンクトペテルブルク、ウラジオストクにあり、国外では韓国・釜山と函館に設立準備を進めている。
ロシア文化センターは、同校や市が長年にわたり設立を目指してきた。今年2月に市を表敬訪問したサフォーノフ・オレグ極東連邦管区大統領全権代表も、西尾正範市長と開設に向けて努力することを確認。イリイン校長が全権代表に要望し、3月に財団から函館校と市に設立の意向が伝えられたという。
センターは函館校の図書室などを利用して開設し、ロシアの図書や刊行物などを備えて情報提供の充実を図る。イリイン校長は「センター長は私が兼務することになると思う。スタッフは函館から採用し、ロシア語ができる極東大卒業生などが考えられる」と語る。
6月末にロシア極東大(ウラジオストク)のクリーロフ・ウラジミル学長が来函する予定で、それに合わせた最終合意を目指している。7月の北海道洞爺湖サミットでロシア政府首脳の訪問を要請している函館市にとっても、実現へのアピール材料となる。
市国際課は「世界各地にセンターをつくっていく構想の中で、函館が日本初の地に選ばれたことは非常に喜ばしい。歴史的な友好関係や極東大の14年間の実績などが評価されたのではないか」と話している。
提供 - 函館新聞社
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