森の官製談合 町民の思い複雑

update 2008/4/11 09:44

 【森】森町の官製談合疑惑に湊美喜夫町長の関与が取りざたされる中、町民にも複雑な思いが広がっている。合併前の旧森町から10期にわたり、町政のかじ取りを務めてきた湊町長に対して同情の声がある一方、“長期政権”が不正を生む温床になったと指摘する声も。道警の事情聴取の状況も含め、町民は捜査の行方を注視している。

 町長の関与の疑いが浮上していることについて、上台町に住む60代の無職男性は「驚いた。町長は今まで町政に対し熱心に取り組んできたし、一連の報道で取りざたされている疑惑はないと信じたい」と言葉少な。東森町に住む70代の男性は「町政がどうなっているのか分からないが、捜査の行方は気になる」と話した。

 町では、昨年11月のスケトウダラの漁獲枠を巡る汚職、05年には町出身の現職道議の逮捕と不祥事が相次ぎ、冷ややかな声も。砂原地域の自営業の男性(59)は「またかという感じ。合併してから良い話はなく、残念な気持ちになる」と漏らす。多選の弊害を指摘する声もあり、御幸町の80代の無職男性は「(町長を)批判すればつぶされるという風潮が町にある。議会をはじめ誰も町長に対しものを言える人間がいなくなった」と嘆く。

 ある元町職員は「町長を熱烈に支持する町民と、そうでない批判的な町民が2極化し、町を中立的な目で見る人がいない」と指摘する。10日現在、一連の疑惑に湊町長は口を閉ざしたままだ。

提供 - 函館新聞社



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