道南地域センター「茜」が学童保育事業始める
update 2008/4/10 12:51
生活協同組合・道高齢協道南地域センター「茜」(我妻貞壽代表)は4月から、函館高盛小(高盛町17)の空き教室を活用した学童保育を始めた。保育内容に高齢者との交流を取り入れるのが特徴で、子供に言葉遣いや礼儀などお年寄りの“知恵”を伝えると同時に、高齢者の仕事おこしや生きがいづくり、子育て支援につなげる狙い。同高齢協では初の試みで、全国学童保育連絡協議会(東京)によると、高齢者団体が運営主体となるのは全国でも珍しい。
講座や福祉相談を行う同センターでは、「就業・生きがい・福祉」の理念実現のため、新事業を検討。近年の子供を取り巻く社会環境の悪化を受け、子育て支援に着目した。昨年夏ごろから準備を進め、市教委の委託事業として同小での開設にこぎ着けた。
組織のネットワークを生かし、手品や書道など特技を持つ組合員ら高齢者と交流する機会を設けるほか、水・土曜の午後3時―同5時は教員経験のあるスタッフが無料で復習支援などを行う。我妻代表(80)は「保護者や住民らを巻き込み、地域一体となって運営したい」と説明する。
名称は「あかねキッズクラブ」。専任指導員2人が常駐し、平日(正午―午後7時)と土曜(午前8時半―午後7時)に開設する。保育料は1―4年生が月額1万1000円、高学年同6000円。1人親家庭などは割り引くほか、曜日指定なども対応する。現在の登録児童は11人。
入学式の当日は1年生ら5人が訪れ、じゃんけんや塗り絵で遊ぶなど楽しい時間を過ごした。娘3人を登録した木戸和恵さん(40)は「夫婦共働きなので放課後安心して預けられる場所ができて助かる」と話していた。
我妻代表は「体制を整え、事業の成功に向け全力投球したい」と意気込んでいる。問い合わせは我妻代表TEL090・5956・7343。
学童保育 児童福祉法に基づき、共働き、母子・父子家庭の子供らが毎日放課後に過ごす「生活の場」の提供事業。自治体による公営のほか、父母会、社会福祉協議会など民間が運営するケースも多い。市内ではことし6カ所増え、計35カ所となる。
提供 - 函館新聞社
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