渡島保健所、飲食店に「禁煙」ステッカー貸し出し
update 2007/3/19 11:58
渡島保健福祉事務所保健福祉部(渡島保健所)は、事業所や飲食店などに対し「禁煙お試しグッズ」の貸し出しを行っている。他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙防止の観点から、禁・分煙対策を講じる施設は多くなってきているが、飲食店の中には、客離れを心配し、踏み切れない背景がある。「禁煙試行中」と書かれた各種表示グッズ、アンケート用紙などを用意。“保健所のお墨付き”をきっかけに、禁煙対策の本格実施に取り組んでもらいたい考えだ。
同保健所では、施設管理者に受動喫煙防止の努力義務を定めた健康増進法第25条に基づき、飲食店を対象にした「空気もおいしいお店推進事業」や、そのほかの施設を対象とした「受動喫煙防止対策推進事業」を展開。ともに認定登録制度を設け、ステッカーの交付やホームページ上での事業者名紹介など、同法の普及啓発や受動喫煙防止の取り組み支援などに務めている。
現在、同管内の8市町で、医療機関や薬局などを中心に「受動―」に登録した施設は98件。しかし「空気の―」への登録はわずか9件にとどまっている。飲食店からは、禁煙を実施したいが、顧客減少のリスクや喫煙者からのクレームを懸念する声があるという。
貸し出しをするお試しグッズにはすべて「渡島保健福祉事務所」の名が入っている。禁煙実施の賛否を問うアンケート用紙や回収箱も用意。アンケート用紙のみを設置したある飲食店の店主からは「客の反応や考えが分かって良かった」との声があったという。
同保健所は「4月からは、合同庁舎の保健所区画のみを禁煙とする試みも始める。グッズの設置をきっかけに段階的にでも分煙や禁煙に取り組んでもらいたい。事業所や店舗だけではなく、個人の禁煙にかかわる相談も受け付けているので、気軽に声を掛けてほしい」と話している。
問い合わせは、健康推進課TEL0138・47・9542。
提供 - 函館新聞社
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