「臥牛社水墨画美術協会」設立へ
update 2008/4/5 12:11
俳画や水墨画の創作活動を通じ、地域文化発展に寄与しようと「臥牛社水墨画美術協会」が設立される。発起人で代表を務める竹中征機さん(64)は、「本道で水墨画や俳画の協会の設立は初めてだと思う。団塊のほか若い世代に興味を持ってもらい、芸術の底上げになれば」と期待を話している。
竹中さんによると、市内には竹中さんが講師を務める水墨画、俳画の教室や団体が5つあるほか、複数の教室やグループが活動しているという。発足時は竹中さんが関わる団体の45人でスタートするが、お互いが切磋琢磨(せっさたくま)し、取り組む人のすそ野を広めるため、幅広い加盟を呼びかける。
水墨画や俳画に取り組む人は高齢化が進み、竹中さんは若い世代を求める。「協会組織があれば、初めての人も門をくぐりやすくなると思う」と設立の意義を話す。また、「協会として基本を指導していくことが大切」とする。芸術活動は、取り組む人が基本をしっかり身に付けないと全体の底上げにならないと説く。
道南は函館、大沼など水や木に囲まれるところが多く、水墨画に取り組みやすい地域という。「絵は形で描くだけでなく、心で描くため基本は大切。そのため初心者をきちんと指導していきたい」と竹中さん。会の名は函館山の愛称・臥牛山から付けた。竹中さんは「忙しさに追われず、牛の動きのようにゆったりとした気持ちで描き、人間を磨いてほしい」と願う。
7日に市内で設立記念式を行い、7月に協会として公募展を開く。竹中さんは「油彩や絵手紙から水墨画に転向する人も多いが、若い世代で新しく始める人が増えるきっかけになってくれれば」と話している。
提供 - 函館新聞社
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