不発弾5発回収…博物館分館

update 2008/4/3 13:05

 2日午後3時20分ごろ、函館市五稜郭町44の五稜郭公園内にある市立函館博物館五稜郭分館の男性学芸員(51)から、「収蔵庫で砲弾のような物が見つかった」と函館中央署に届け出があった。処理要請を受けた陸上自衛隊第11旅団(札幌)が同日夜、爆発の危険性がないことを確認し、回収した。

 陸自函館駐屯地広報室などによると、見つかったのは箱館戦争(1868―69年)で使われたとみられる砲弾2発(全長約23センチ、直径約10センチ)のほか、第二次世界大戦中の旧日本軍のものとみられる「75ミリ砲弾」1発(同)、発煙筒1発(全長約16センチ、直径約8センチ)、ロケット演習弾1発(全長約44センチ、直径約3センチ)の計5発。いずれも信管はなかったが、「中に火薬が残っている可能性もある」(同旅団担当者)という。

 砲弾は同館1階の収蔵庫内の棚に木箱に入った状態で保管されていた。同館は昨年11月末で閉館していて、収蔵品を整理していた同学芸員が28日午前に見つけた。発見から5日後に警察に届け出たことについて、長谷部一弘館長は「見つかった砲弾は同館の蔵品目録にはないもので、確認作業に手間取った」と話した。

 同旅団第11後方支援隊の専門隊員2人が2日午後6時ごろ、現場に到着し、砂の入った木箱の中に砲弾5発を入れ、手作業で撤去した。不発弾は3日にも同旅団真駒内駐屯地に運び、さらに詳しく調査した後、処分するという。

提供 - 函館新聞社



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