きょうから五稜郭分館の史料展示…市立函館博物館本館

update 2008/4/1 11:43

 市立函館博物館本館(青柳町17、函館公園内)では1日から、昨年11月末で閉館した同館五稜郭分館に収蔵されていた史料を常設展示する。同本館では「江戸から昭和まで函館の歴史がつながるような内容になった。ぜひ来館を」と呼び掛けている。

 五稜郭分館は、市が進めている箱館奉行所の復元整備に伴い閉館した。同館職員は昨年12月から今年2月までに史料を梱包(こんぽう)し、3月に本館へ移動させた。保科智冶学芸員は「今年の冬は寒く、梱包作業は大変だったが、移動には問題はなかった」と話す。

 常設展示は2階。五稜郭分館の史料のうち、五稜郭や箱館奉行所に関するものは、新しく作られる箱館奉行所で収蔵を予定しており、本館では主に箱館戦争に関するもの約150点が並んでいる。開陽丸の模型のほか、戦士が着用していた衣服、武器類、人物の紹介とコーナーを分け、史料に関連した写真やパネルを添え、戦争の流れを垣間見ることができる。

 土方歳三などの名士紹介の横は、従来からあった明治―昭和の函館のコーナーになっている。まず目に入るのは大火に関する写真など。保科学芸員は「函館における最初の大火は箱館戦争の戦火。それから明治に大火が起った。五稜郭分館の史料が来て、函館の歴史の流れがひとつにつながった」と話す。

 同館は月曜休館。開館時間は午前9時から午後4時半まで。

提供 - 函館新聞社



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