「打楽器の世界」最終公演
update 2008/3/31 11:23
打楽器の発展を願い、1999年から年1回開いてきた「打楽器の世界」の最終公演(実行委、市文化・スポーツ振興財団主催)が30日、函館市芸術ホールで開かれた。親しみのある音楽を多彩な打楽器で演奏し、打楽器の魅力や奥深さを披露。公演名にふさわしい内容で幕を閉じ、来場者は惜しみない拍手を送った。
3部構成で、第1部は公募による市内や道外の小学生から一般が出演。アフリカ太鼓の登場や、足で鈴を鳴らしたり、マーチングなどのパフォーマンスなどが繰り広げられた。10年前、市内の演奏家14人で船出した公演だが、1部だけでも約80人が出演。打楽器のすそ野を広めるという公演のねらいを果たした。
第2、3部は実行委約20人によるステージ。マリンバ、パーカッションなど、豊かな響きで来場者の心を温めた。最後はバレエ音楽「ボレロ」。同じメロディーを木魚や函館白百合学園高校吹奏楽団によるトーンチャイムなどで奏でたほか、一つの打楽器を違う奏法で演奏するなど、打楽器音楽が持つ可能性を伝えた。
市川須磨子実行委員長は「10年続けられたのはメンバー、財団、お客様のおかげ。次の方向性を決め、新たに楽しみを広げていけるよう、このひと区切りは発展的終了であることを誓います」とあいさつ。引き続きアンコールで「ブラジル」を演奏。観客はこの日の感動をしっかりかみしめるように、期待を込めて拍手を送った。
提供 - 函館新聞社
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