6月から診療時間前倒し…市夜間急病センター

update 2008/3/29 14:01

 南渡島医療圏(函館市など2市7町)の休日・夜間救急医療体制の見直しに関し、函館市医師会(山英昭会長)は28日、同医師会館(湯川町3)で記者会見を開いた。先に示した方針通り、一次救急を担う「函館市夜間急病センター」(白鳥町13、午後8時―午前零時)の診療開始時間を6月から現行より30分早い午後7時半とするほか、二次救急医療機関では4月以降、夜間救急の時間帯には軽症など二次救急対象外の患者は原則受け入れないことを明らかにした。

 会見には山会長、高田竹人副会長、田中俊弘市立函館保健所参事1級ら6人が出席。同医療圏の救急体制は一次(軽症)を同センター、二次(重症)を市内9病院が輪番制で担っている。近年、医師の減少に加え、徒歩などで来院する「ウオークイン患者」や「軽症患者のコンビニ的な受診」(山会長)の増加により、二次救急病院の勤務医の加重労働が常態化。特に医師不足が深刻な小児科は、一部病院の当番回数削減に伴い、ほかの病院負担が増えるなど厳しい状況となっている。

 同医師会によると、こうした状況を改善するため、同センターの診療時間変更のほか、夜間診療を行う市内開業医の情報を公開し、市民に適正な利用を促す考え。二次救急医療機関について、負担軽減のため、4月からは午後8時―午前零時、6月からは午後5時―午前零時を原則閉院とし、重症患者のみ対応する。午前零時―同9時までは従来通り当番病院が診療を行う。

 山会長は「勤務医、開業医、行政、市民が一体となって考えねばならない。市民にどんな疾患が生じても対応できるだけの救急体制はあるので、それを守るためにも理解してほしい」と協力を呼び掛けた。

 なお、同医師会では市内の救急医療機関情報について「北海道救急医療・広域災害情報システム(TEL0120・20・8699)を利用してほしい」としている。

提供 - 函館新聞社



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