アパート火災で男児救出 福原さんに感謝状…市消防本部
update 2008/3/29 14:01
函館市消防本部は28日、今月14日に市内亀田本町のアパートで発生した火災で、出火元に飛び込み8歳と3歳の男児を救出した同じアパートに住む福原昭光さん(43)を消防協力者として表彰した。小西克男消防長は「あと1分、1秒でも遅ければ福原さんも巻き込まれていたはず。まさに間一髪の出来事」と、福原さんの勇気をたたえた。
火災は14日午前2時9分ごろ発生。木造2階建てで、10部屋あるアパートのうち、火元となった部屋の約40平方メートルを全焼した。出火元には当時、子ども3人を含む5人がいたが、男児2人が取り残された。
福原さんは、自分も避難しようと外に出たが、取り残されている子どもがいることを知り、とっさにアパートの裏側から窓ガラスを割って中に突入。真っ暗な部屋で男児を発見し、声を掛けても動かなかったため、2回に分けて窓から外に連れ出した。福原さんは当時を振り返り「まだ中にいるとあれば助けなければならない。巻き込まれる恐怖心よりも子どものことしか頭になかった」と話した。
小西消防長は着の身着のままで火中に飛び込んだ行動に敬意を表し「装備をした消防隊員でも人命救助は難しい。福原さんのような人がいたことも子どもたちにとって幸運だった」と感謝していた。
提供 - 函館新聞社
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