函病で研修医がロビーコンサート
update 2007/3/19 11:56
第11回市立函館病院ロビーコンサート「チェロとピアノによるスプリングコンサート」が17日、同院1階エントランスホールで開かれた。同病院の研修医である中田麻子さんのチェロ、井上万梨絵さんのピアノにより、クラシックから童謡まで親しみやすい名曲が披露され、来場者約150人を楽しませた。
同院では入院患者やその家族らを元気づけようと、3年前から様々な団体によるロビーコンサートを実施。中田さんと井上さんはともに昨年4月から同院に研修医として勤務してきたが、この4月からはそれぞれ札幌市内に移動して残りの研修を行う。中田さんは9歳からチェロを、井上さんは5歳からピアノを習っており、同院を離れる前に、患者さんたちに音楽の楽しさを味わってもらいたいと考え、コンサートを開催した。
前半はユーモレスクやベートーベンのメヌエットなどクラシックの名曲を演奏。忙しい研修の合間を縫って1月から練習を重ねてきただけあって、豊かなチェロの響きとさわやかなピアノの音色が溶け合い、ホール内は美しい響きに包まれた。後半は早春賦やこの道などの童謡を来場者も一緒に口ずさむなど、終始なごやかな雰囲気でコンサートは進められた。
演奏を終えた中田さんは「最初は緊張したけれど、みなさんが音楽を楽しんでくれている雰囲気が伝わってきて心地よかった。函館を離れる前にとても思い出ができた」と感慨深げ。井上さんは「顔なじみの患者さんがたくさん足を運んでくれてうれしかった。函館は大好きな町なので、研修後は医師としてまた戻ってきたい」話していた。
提供 - 函館新聞社
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