道陶芸会・副会長 高井さんが米最大の陶芸展示会に参加
update 2008/3/27 12:51
函館市元町の陶芸家高井秀樹さん(50)が副会長を務める道陶芸会(前野右子会長、会員31人)は、創立40周年を記念し、米オレゴン州ポートランド市のオレゴン・コンベンション・センターで4月25―27日に開かれる全米最大の陶芸展示会「セラミックショーケース」に参加する。自身も渡米し現地で交流を深める高井さんは「米国の作品を見ることも興味深いが、自分たちの作品をどのように感じてもらえるか楽しみ」と話している。
高井さんは岡山県備前、静岡で修業を積み、1985年、大野町(現北斗市)に「キリール工房」を開き、2002年に現在地に移転。日本工芸会、道展、赤光社で活躍する。
道陶芸会は68年、陶芸家山岡三秋さんの呼びかけで、道内の陶芸家が集まり結成。06年にスウエーデンで開かれた「HOKKAIDO STYLE2006」(実行委、北方圏センターなど主催)に参加するなど、各地で作品を発表している。
節目を祝う記念展について約5年前から話し合われた中、札幌市と姉妹都市であるポートランド市での開催案が出た。オレゴン陶芸家協会は会員約400人と陶芸が盛んな地域であり、同センターで開かれる展示会には3日間で美術関係者など1万人の来場者があることから、「自分たちの可能性を探るためにも良い機会」(高井さん)と参加が決まった。同展示会参加のほか、同11―20日は同州の公園にある日本庭園パビリオンでも記念展を開催する。
高井さんの作品は直径52aの皿。灰釉(ゆう)を施した自身の代表的な作品。一時“封印”していたが、スウエーデンを訪れた際、ある作品の意味を調べた時、めぐり合う「環」を現わす言葉を見た。「自分がすべきことは、封印していたものと分かった。宝を見つけたような発見だった」と再び灰釉を手掛けた。
原点に戻り完成させた作品に「自分の仕事(作品)は日本的で、アメリカにはないもの。ぜひ交流を深めたい」と意欲を話す。現地ではろくろをひき作陶する。「土やひき方も違うが、スウエーデンのような発見もあるかな」と期待する。
提供 - 函館新聞社
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