絶滅危惧種のクマタカ保護…八雲

update 2008/3/26 13:40

 【八雲】環境省が絶滅危惧(ぐ)種に指定している「クマタカ」がこのほど、八雲町内の山林で近くの男性(60)に発見、保護された。飛べないほど弱っており、現在は同省の苫小牧ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(苫小牧市)でリハビリ中。同省道地方環境事務所(札幌)によると、道南でのクマタカの保護は過去3年間で初めて。

 クマタカはタカ科の大型の猛きん類で、近年、繁殖率の低下で絶滅の危機にひんしている。

 保護されたクマタカは翼長1・4メートル、全長約70センチで雄雌は不明。地上にいて弱っていたところを男性が10日に捕獲、八雲動物病院に持ち込み、同病院から連絡を受けた日本野鳥の会函館支部長の有馬健二さん(79)、渡島支庁を経由して同センターに引き渡された。同センターによると、現在職員が強制給餌のケアを続けている。脚力が完全に回復していないため、リハビリを行っているが放鳥の時期は未定。一般公開はしていない。

 有馬さんは「かなり弱っていたが大きく迫力があった。元気に回復すればうれしい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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