竜巻注意報を提供…きょうから気象庁

update 2008/3/26 13:39

 気象庁は竜巻やダウンバーストなどの激しい突風から身を守ってもらうことを目的にした「竜巻注意情報」の提供を26日から開始する。道内では21日から大雨警報発令中の「土砂災害警戒情報」の提供も開始しており、秋を中心に大雨や強風が多い道南地方にとって、防災に対する情報が充実される。

 竜巻注意報は雷注意報を補足する形で、竜巻が発生しやすい気象状況になった際に道南では渡島、桧山の区分で発表される。

 気象庁では2006年に発生した宮崎県延岡市や網走管内佐呂間町の竜巻被害を受け、七飯町の横津岳(1167メートル)など全国の気象レーダーについて、積乱雲の中の風の分布を観測できるドップラーレーダーに更新する作業を進めている。10年度から竜巻の予測情報を「突風等短時間予測情報」として提供する予定だったが、同レーダーが本年度末までに整備が進むため、同情報に先駆けて竜巻注意報の提供を行うことにした。

 同注意報は突風が発生する恐れがある1時間前に発表される。函館海洋気象台では発表された際、人が大勢集まる屋外行事や、クレーンなど高所での作業で早めの避難開始を呼び掛けている。同気象台によると、昨年道南では10月にせたな町、函館市南茅部沖の海上で、合わせて4つの竜巻が確認されている。06年10月には函館市内で発達した積乱雲からのダウンバーストが発生、同11月には奥尻島で竜巻が発生し建物被害が発生している。

 このほか、同気象台は函館土木現業所と共に、大雨で土砂災害が発生する危険性が高まった際、土砂災害警戒情報の提供を開始。この情報は地域住民の自主避難の参考にするため、各都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報。気象庁から報道機関を通じたり、各支庁から市町村を通じて地域住民に伝えられる。

 同気象台では「警戒を呼び掛けるインパクトが強くなり、各市町では避難、警戒への意識が高まる」と期待している。

提供 - 函館新聞社



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