公明・瀬尾氏が西尾市長の政治姿勢に苦言

update 2008/3/25 10:02

 「市長自身の思い込みの強い、つまみ食いのような施策を行うことは避けていただきたい」―。

 24日の市議会定例会で、新年度予算案などについて討論した瀬尾保雄氏(公明党)は、西尾正範市長の市政執行や政治姿勢に苦言を呈した。討論は賛成の立場だったが、「全面的な賛意ではない。全面的に支持を受けたものと誤解される恐れがある」として、党としての立場を明確にした。

 瀬尾氏は、行財政改革担当理事が総務部長を兼任することについて「片手間で行革が進むのかという疑念がある」と指摘。商工観光部を観光コンベンション部と経済部に分割することは行革の基本理念に反するとの認識を示し、「商工会議所との関係、連携がうまくいくのか不安がある」と述べた。

 西尾市長が強い意向を示しているロシア極東大函館校の市立化には、「市内の各私立大学や専門学校は必死の経営努力をしている。公平性の観点、財政上の観点からも慎重に検討を」と注文を付けた。「公約だから何を言っても良い、何を行っても良いということにはならない」とくぎを刺し、「優秀な市職員や民間事業者の話を良く聞き、提案を受け入れ、落ち着いて函館が元気になる市政執行を着実に行って欲しい」と求めた。

 議会閉会に伴うあいさつで、西尾市長は「審議過程のご意見、ご要望には市政執行の中で十分尊重し配慮させていただきたい」と述べた。

提供 - 函館新聞社



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