南茅部病院説明会、来月からの1病棟化見送り

update 2008/3/25 10:01

 函館市病院局(井上芳郎局長)は24日夜、南茅部公民館で、先に示した南茅部病院の改善策について住民説明会を開いた。同局は4月1日からの実施を目指していた恵山、南茅部両病院の1病棟化について、いったん見送る考えを示した。同局の斉藤真博部長は「地域の方々の不安、心配がある中で4月1日からの1病棟化は難しい状況」と述べた。

 病院運営の改善策に関わる説明会は2月から恵山、南茅部地区でそれぞれ開いていて、南茅部地区では2月21日に続き2回目。約30人が出席した。

 南茅部病院の改善策については、長期療養を必要とする療養病床22床を休止し、急性期患者を受け入れる一般病床のみ37床とする1病棟化の方針。1病棟化による看護師の配置見直しで15対1看護体制が確立され、年額約7400万円の財政効果が期待されている。

 出席者からは「療養が必要な人、交通手段がなく旧市内の病院へ自力で行けない人が潜在的に多い。療養病床を無くさないで欲しい」などと現状の医療体制維持を求める声が相次いだ。同局の斉藤部長は4月1日の1病棟化は見送るとしながらも、「地域医療に支障が出ないよう体制づくりをさせていただき、早い時期に1病棟化を進めていきたい」と理解を求めた。

 同局は病院運営の改善策について、26、28日に開かれる恵山、南茅部の地域審議会にも諮り、今後の対応を検討する。

提供 - 函館新聞社



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