函館北高校記念碑除幕式
update 2008/3/23 12:56
函館北高校同窓会(丹羽健三会長)は、函館市日吉町4の同校跡地に記念碑を建立した。22日に除幕式を行い、同校の卒業生や元教員ら大勢の関係者が出席。北高があったことをあらためて確認するとともに記憶にとどめる決意を新たにし、記念碑設置を祝った。
同校は昨年4月に函館東高校と統合して市立函館高校となった。同夏までは北高校舎を仮校舎として使用していたが、現在は東高校舎に移転。記念碑は、北高校舎が残る跡地の一角に設置した。
記念碑設置は昨年3月に行った閉校式典の時から決まっており、基金から約500万円をかけて制作した。同校校舎をイメージした長方形の石が3つ並ぶデザイン。それぞれの石には、元北高書道教諭の鈴木孝徳市立函館高校教諭が書いた「ありがとう北高」の文字、北高の11回生で同校で美術講師を務めた荒木孝子さんの学校スケッチ、同窓会員が皆で考えた北高の成り立ちや変遷をたどった文章を刻んだ。
式典には、函館市教委の多賀谷智教育長や市立函館高の森武校長をはじめ、北高の元教諭、地元の町会長らも出席。丹羽会長は「この記念碑により、歴史に残すことができる。いつまでも北高を愛し、伝え続けていきたい」とあいさつした。
北高の最後の校長を務めた静内高校の小島修二校長も駆け付け、除幕に加わった。来賓らが紅白の綱を引いて記念碑が見えると、集まった卒業生らは拍手をして祝福し、それぞれのカメラで記念撮影。小島校長は「“閉校”ではなく“ありがとう”と言うことでこれからも北高は心に残る」と感慨深く見つめた。
3年生の時に市立函館高校に移行した中村和史君(17)は、「北高最後のイベントだから」と、同窓生2人を伴って来場。「北高で部活などを頑張ったことを思い出しました。自分にとって母校は2つある」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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