亀田本町支署が改築 防災体制強化 新たな拠点に

update 2007/3/18 12:04

 函館市北消防署亀田本町支署(亀田本町4)が改築され、4月1日から本格的に運用を開始する。広さは旧庁舎の約3倍。昨年4月に「出張所」から「支署」に格上げされた組織再編に伴い、職員や消防車の数も増強される。個室型の仮眠室や、市民向けの救命講習会などに利用できる講堂が設置され、新たな防災拠点として期待が高まっている。

 新庁舎は鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積は約940平方メートル。1階には車庫やトレーニング室、消毒室のほか、身障者向けのスロープやトイレを設けた。庁舎裏の電機室・資機材倉庫棟は、鉄骨造り2階建て延べ143平方メートル。総工費は約3億7000万円。

 2階には事務所のほか、個室化された休憩室や、約40人が収容できる講堂を新設した。12室ある仮眠室にはそれぞれベッドが備え付けられている。職員のプライバシーに配慮したり、病気などの感染を防止したりする目的で、将来的には女性署員の配置にも対応する。講堂は市民向けの防災・救命講習での利用に加え、大災害時の署員の緊急招集にも備える。

 耐震強度も高められ、「震度6、7程度の地震でも崩れない設計」(市消防本部)。大地震でライフラインが途絶えた場合でも、無線や照明などの電気設備を40時間稼働できる自家発電設備もある。

 同支署の署員は現在26人。4月1日からは消防隊員26人、救急隊員10人の計36人体制に強化する。昨年4月から管轄地域に加わった港町周辺の工業地帯での燃料火災に備え、消防車も1台から3台(化学車を含む)に増やす。救急車は従来通り1台。

 同支署の管轄地域は昨年3月まで、亀田本町、富岡町など住宅地中心の6町だったが、支署への移行に伴い、港町、吉川町、浅野町など函館港に面した工業地域を加えて計17町に拡大。北消防署管内最大の約1万8600世帯、3万7500人が対象となっている。

 4月3日に開庁式を行い、新庁舎の完成を祝う。同本部は「新たな防災拠点として、地域の消防力が強化された。市民向けの講習会を積極的に開くなどコミュニティー機能を最大限活用し、地域の防災意識を高めていきたい」としている。

提供 - 函館新聞社



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