函館亀田小4年の伊藤玄君 珠算・暗算で2段に合格 函館では最年少

update 2008/3/21 13:09

 函館亀田小4年の伊藤玄君(10)が、このほど開かれた日本珠算連盟主催の第92回段位認定試験で、珠算と暗算の2段に合格した。同試験が函館市で行われるようになった1981年2月の第14回以来、これまで合格者の最年少だった小学5年生の記録を更新した。

 伊藤君は幼稚園の年長時に、市内富岡町2の砂田そろばん塾(砂田武久塾長)に入塾。小学校へ入学した年から検定に臨み、10級から1級までを順調にクリアした。昨年6月の段位認定試験では、暗算こそ準初段に合格したものの、珠算ではあと一歩及ばず、初めて苦杯をなめることに。しかし、その悔しさをばねに、同10月の珠算初段、暗算準2段の合格を経て、ことし2月の試験に挑んだ。

 種目は珠算、暗算ともに掛け算、割り算、見取り算があり、2段の合格基準はいずれも300点満点の120点以上。伊藤君は実力をいかんなく発揮し、中でも珠算の見取り算では4段の合格基準に相当する160点を取るなどした。

 砂田塾長は「素直な性格が、飲み込みの速さや間違った問題をやり直すといった熱心さにつながっている。今後、何らかの壁にぶつかるかと思うが、楽しみの方が大きい」と目を見張る。

 伊藤君は「学校の先生や友達に『すごいね』と言われて、とてもうれしかった。問題をもっと正確に解くように練習して、5年生で3段か4段、6年生までには5段に合格したい」と飛躍を誓っている。

提供 - 函館新聞社



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