知内町教委 公民館などのコンセントや蛇口に「節約」シール

update 2008/3/19 13:54

 子どもらと環境保護を実践

 【知内】知内町教委は、新年度から始まる町内の小中学生、高校生を対象にした「町エネルギー環境教育取り組み構想」の一環で、省エネ対策として3月から町教委が管理、運営する町中央公民館、町スポーツセンターにあるコンセントや水道の蛇口すべてに「節電」「節水」を呼び掛ける手づくりシール(ラミネート加工)を約300枚張った。「教育委員会は『地球』を守ります!」をスローガンに、手づくりポスターも作製する徹底ぶりで、町教委の小林亮社会教育係主事は「当たり前のことをすることが一番重要で意外に難しい。一つずつの積み重ねで、子どもたちとともに環境保護を推進したい」としている。

 同構想は、子どもたちが自然環境に興味を持ち、「節約をするための節約ではなく、なぜ環境保護が必要なのか」という初歩的な考えを芽生えさせることを第一に掲げる。町を挙げた“環境教育”の推進は先駆的な取り組みで、他自治体からも注目が集まりそうだ。

 節約シールは、構想策定に携わる中で「子どもたちに良い手本となるよう、まずは自分たちが実践で環境保護の姿勢を示そう」と町教委職員が企画した。このほか、町教委は(1)未使用電気器具の電源を抜く待機電源の浪費対策(2)使用頻度に合わせた電球交換で電気の効率的な消費(3)ドアの開け閉めなどによる室内温度の適度な確保―などに取り組み、4月に開かれるサークルなどの館内利用者の集まりでも節約の徹底を呼び掛ける方針だ。

 田中健一教育長は「温暖化などの地球を取り巻く環境問題が声高に叫ばれているが、『自然を守ろう』『緑を大切に』など、旧来から情緒的な保護メッセージが前面に出て、『なぜ保護に努めなければならないのか』という根本的な課題が置き去りにされている」と指摘。「環境問題の影響をまともに受けるのは、将来を生きる子どもたち。日々の生活に着目しながら、環境負荷の少ないライフスタイルの確立に知恵をめぐらせる必要がある」と話す。

 さらに、町内には北電知内発電所(火力発電所)があることから、「自分たちが住むまちでつくられる電力についても、知識を深めることが必要不可欠」とし、同構想の推進の必要性を説く。。

 4月以降は知内高校に、道教育大函館校の環境科学を専攻とする教授を出前講座で講師に招くほか、企業や専門機関からも積極的にアドバイスを受け、環境教育を進める。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです